日本EC入門ガイド

日本EC代行会社の比較2025:主要5社の実態評価

日本のB2C EC市場は2024年に26.1兆円規模に達しました(経済産業省)。市場拡大とともに「日本EC運営代行」を謳う事業者が増加していますが、能力に大きな差があります。本記事では実在する5社を取り上げ、検証可能な基準で比較します。

主要代行会社の能力比較

会社名 対応プラットフォーム 対応言語 中国語対応 薬機法対応 主要クライアント
Rising Sun Commerce Amazon中心、楽天は補助 英語 非開示 欧米ブランド
JPEX(Japan Experts) Amazon / 楽天 / Shopify / Yahoo! 英語 + 日本語 非開示 英語圏の海外ブランド
Humble Bunny Amazon / 楽天 / Yahoo! / ZOZOTOWN 英語 + 日本語 非開示 欧米・グローバルブランド
Next Level Global Amazon / 楽天 英語 + 日本語 非開示 英語圏の海外ブランド
Japan EC(N-Marketing) 楽天 / Amazon / Yahoo! 日本語 + 中国語 非開示 中国・台湾ブランド
LAUNOVA Japan 楽天 / Amazon / Yahoo! 日本語 + 英語 + 中国語 中国・アジア越境ブランド

各社公式サイトの公開情報に基づく(2025年5月時点)

各社の詳細評価

1. Rising Sun Commerce

英国発のAmazon Japan専門エージェンシー。創業者自身がAmazon Japanでの販売経験を持ち、そこから代行サービスへと発展した。小規模ブランドから大手グローバルブランドまで対応し、楽天出店支援は補助的なサービスとして提供している。

強み

  • • Amazon Japan の実践的なノウハウが豊富
  • • 欧米ブランド向けの確立されたプロセス
  • • 英語でのスムーズなコミュニケーション

課題

  • • Amazon中心のため楽天の深度は不明確
  • • 中国語対応なし(アジア系ブランドとの連携に課題)
  • • 英国拠点のため時差が大きい

向いているブランド:英語でのやり取りに問題なく、Amazon Japan単独での日本参入を検討している欧米ブランド。

2. JPEX(Japan Experts)

東京とシンガポールを拠点とするオムニチャネルEC支援会社。Amazon・楽天・Shopify・Yahoo!ショッピングに対応し、PPC広告・物流・B2B販売開発まで幅広くカバー。英語・日本語バイリンガルチーム。初回30分の無料相談あり。

強み

  • • Shopify日本ローカライズを含むマルチプラットフォーム対応
  • • 日本在住チームによるローカル知見
  • • 輸入代行・B2B支援も提供

課題

  • • 中国語対応なし
  • • 薬機法対応の詳細が公式サイトで不明確
  • • サービス範囲が広いため専門深度の確認が必要

向いているブランド:英語主体のコミュニケーションで複数プラットフォームを展開したい国際ブランド(特に東南アジア・シンガポール発)。

3. Humble Bunny

2009年創業の東京拠点ブティックエージェンシー。83ブランド以上の日本市場参入を支援しており、フィンランドのアウトドア子供服ブランドReima、イスラエルのスキンケアブランドDr. Fischerなどの実績を持つ。クリエイティブ制作と効果型広告に強み。

強み

  • • 15年以上の日本市場経験
  • • クリエイティブ制作 + 広告運用の両立
  • • 検証可能なクライアント実績

課題

  • • 中国語対応なし
  • • クリエイティブ・広告寄りのため日常運営の深度は要確認
  • • プレミアム価格帯

向いているブランド:ブランドイメージを重視し、クリエイティブと広告に十分な予算を持つ欧米ブランド。

4. Next Level Global

Amazon公式SPN(Service Provider Network)認定エージェンシー。英語・日本語バイリンガルでのEC運営・デジタルマーケティングに加え、通関士(ACP:Attorney for Customs Procedures)サービスを提供し、輸入コンプライアンスまで一貫して対応できる点が差別化要素。

強み

  • • Amazon SPN公式認定
  • • 通関代理(ACP)による輸入対応
  • • B2B販売開発支援

課題

  • • 中国語対応なし
  • • 楽天の運営深度はAmazonより浅い可能性
  • • 薬機法等のコンテンツ対応が不明確

向いているブランド:通関手続き支援を必要としながらAmazon Japanを軸に展開したい英語系ブランド。

5. Japan EC(N-Marketing)

名古屋を拠点とする、日本語・中国語バイリンガルの代行会社。中国・台湾ブランドの楽天・Amazon・Yahoo!参入を主な対象とし、名古屋に自社倉庫を保有。1日1回集約出荷・当日返品対応など物流面での即応性が強み。

強み

  • • 中国語でのスムーズな対応
  • • 自社倉庫による物流管理
  • • 楽天・Amazon・Yahoo!の3モール対応

課題

  • • 英語対応が不明確
  • • 薬機法対応の詳細は未公開
  • • 規模感から大型アカウントへの対応力は要確認

向いているブランド:中国語でのやり取りを重視し、国内倉庫を活用したい中小規模の中国・台湾ブランド。

アジア系ブランドが直面する固有の課題

上記の多くのエージェンシーは欧米クライアントへの対応で実績がありますが、中国・台湾・東南アジア発のブランドには特有の困難があります:

3言語連携のボトルネック

ブランド社内は中国語、日本のプラットフォームは日本語、グローバル戦略は英語——2言語対応の代行会社では、いずれかの層で情報の欠落や余分なコストが発生します。

薬機法は通過必須のゲート

美容・スキンケア・健康品類の表現は薬機法により厳しく規制されています。違反は罰金ではなく即座の出品停止・アカウント制限につながります。汎用的な代行会社の多くはこの審査プロセスを持っていません。

プラットフォームごとの冷スタート対応

楽天とAmazon Japanでは広告ロジック・レビュー取得方法・セール連動が根本的に異なります。両方に実運営の深度がなければ、「開店できる」だけでは不十分です。

サプライチェーン全体の同期

中国発ブランドは通関・ラベル対応・倉庫・運営を同時に進める必要があります。単一プラットフォーム専門の代行会社は全工程の調整ができません。

代行会社と契約前に確認すべき5つの質問

  1. Q1:同じ商品カテゴリ(特に美容・スキンケア)で楽天とAmazon Japanの両方で実績がありますか?具体的なデータを見せてもらえますか?

    ⚠ 「経験があります」という回答で具体的なデータを示せない場合は注意が必要です。

  2. Q2:薬機法の審査は誰が担当しますか?社内プロセスがありますか、それとも外部の法律顧問ですか?

    ⚠ 「ブランド側が対応する」という回答であれば、リスクはすべてあなたが負うことになります。

  3. Q3:月次レポートにはどのような指標が含まれていますか?サンプルを見せてもらえますか?

    ⚠ 売上合計のみのレポートでは、広告効率やトラフィック源についての把握ができません。

  4. Q4:6ヶ月後にサービス範囲を拡大・縮小したい場合、契約上どのように対応されますか?

    ⚠ 柔軟性がなく高額の違約金が設定されている場合、リスクはすべてブランド側に転嫁されます。

  5. Q5:楽天とAmazonの担当は同じチームですか、別の専門チームですか?

    ⚠ 1人が両プラットフォームを兼務している場合、少なくとも一方での深度が不十分になりがちです。

LAUNOVA Japanのポジション

LAUNOVA Japanは、中国・アジア発の越境ブランドが日本の3大ECプラットフォーム(楽天市場・Amazon Japan・Yahoo!ショッピング)に体系的に参入できるよう特化した支援を行っています。日本語・英語・中国語の3言語で一貫対応し、店舗運営・コンテンツローカライズ・薬機法審査・広告運用・データ分析を統合的にカバーします。

3言語対応

日本語 + 英語 + 中国語——翻訳コストなくブランドと直接連携

3モール同時運営

楽天 + Amazon + Yahoo!を統合した運営リズムで管理

コンプライアンス優先

美容・健康品類の薬機法審査をリスティング・コンテンツ工程に組み込み

日本EC戦略についてご相談ください

データ出典

  • • 経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」(2025年8月)——日本B2C EC市場規模 26.1兆円
  • • Rising Sun Commerce 公式サイト(risingsuncommerce.com)——サービス内容・クライアント層
  • • JPEX Japan Experts 公式サイト(japanexperts.co)——プラットフォーム対応・対応言語
  • • Humble Bunny 公式サイト(humblebunny.com)——創業年・支援ブランド数・クライアント事例
  • • Next Level Global 公式サイト(nextlevel.global)——ACP通関サービス・Amazon SPN認定
  • • Japan EC / N-Marketing 公式サイト(japanec.n-marketing.net)——倉庫情報・対応言語